人と話をしているときに相手の口臭が気になる―。もしかするとあなた自身も他人にそう思われているかもしれません。なかなか自分では気付きにくく、知らず知らずのうちに、他人に不快な思いをさせているかもしれません。大人のエチケットとして正しい口臭の対策方法を学びましょう。
グラクソ・スミスクライン(株)が50歳以上の父親がいる女性に対してアンケートを行ったところ、父親に気にしてほしい体のニオイとして『口臭』を挙げた人数がもっとも多いとの結果がでました。
同調査では、『父親の口臭が気になる』と答えた娘のなんと半数以上が『口臭が原因で父親を避けたこと(もしくは、避けたいと思ったこと)がある』と回答したということもわかりました。
多いシーンとしては、『会話をしている時(84%)』、次いで『同じ車に乗っている時(36.8%)』などが挙げられました。親子間の会話が楽しめない理由の一端は口臭にあるかもしれないのです。
アンケートは男性対象ですが、女性も年齢を重ねると口臭が強くなる傾向があります。家族や周囲の人たちと楽しい時間を過ごすためにも、口臭の原因を理解し、正しい対策をしていきましょう。
口臭は口腔内の環境悪化が大きな原因となります。主な原因となる次の三つのポイントを解消し、口臭を予防していきましょう。
☆原因1.虫歯や歯周病などの病気
虫歯や歯周病などの病気が悪化すると、患部が化膿します。
虫歯は歯の内部、歯周病は歯茎から膿が出てきます。
この膿が非常に強い悪臭のもとです。
【対策】
歯科医院で治療しましょう。虫歯がない人も予防のために半年に1度は定期健診を。
歯周病菌の温床となっている歯石も除去してもらえます。
☆原因2.細菌やバクテリア
口の中で細菌やバクテリアが口内の食べかすなどを分解・腐敗させることにより、メチルメルカプタンや硫化水素など口臭の元が発生します。
【対策】
食べかすを無くすよう丁寧に歯磨きを。
起床時が菌の量がもっとも多くなりますので念入りに。
入れ歯は表面にある小さな穴に細菌が入り込むので、定期的に洗浄しましょう。
☆原因3.唾液分泌量の低下
細菌やバクテリアの増加は普段唾液の殺菌作用によって防がれています。
加齢やストレス、睡眠不足などにより唾液の量が減ってしまうと細菌が増加し、口臭を引き起こします。
【対策】
よく噛んで食べる、ガムを噛むなど「噛む」行為が唾液の分泌を促します。
また、唾液は1日に1~1.5Lも分泌されていますので水分を十分に補給することも大切です。