2024 新聞(さりお)ドクター特集に掲載されました
★全身の健康に密接に関わる口の健康★まずは歯科検診で状態をチェック★
”全身の健康、さらには人生の幸福につながる診療“をモットーに、予防歯科に力を入れている「Dorf中村歯科」。一人一人に合わせた丁寧な治療を約40年にわたり実践しています。
「口腔ケアは、健康寿命を延ばす上で非常に重要な要素です」と中村院長。歯周病が糖尿病や呼吸器疾患などのリスクになったり、食べ物をかめないことが体力の低下を招いたり・・・。
口の健康は全身の健康につながっています。医療現場では、外科手術の前後に口の中の状態を確認し、必要に応じて治療を施すなど、口腔ケアによって術後の感染症を防ぐ取り組みも行われています。
口の健康を保つには、ホームケアとプロによる定期的なケアが必須。受診により、口腔内の機能の衰えもチェックできます。健やかな毎日に伴走してくれる同院。未来につながる口腔ケアを提案してくれます。
【口の健康が健康寿命に与える影響】
健康寿命・・・身体的・精神的・社会的に健康で自立した生活を送ることができる期間のこと
①歯周病菌など、口腔内の細菌が全身に広がると、糖尿病、呼吸器疾患などのリスクが高まることがあります。
②食べ物をしっかりかめない状態が続くと、栄養不足や体力低下を招くことがあります。
③口元を気にして笑顔や会話が減ると、コミュニケーションにも悪影響が。孤立感やうつ状態を招く可能性があります。
2024.10 新聞(さりお)に投稿しました
★教えて!ドクター★始めよう予防歯科 N.10
デンタルケア用品の使い方を学び、ホームとプロの両輪でケアの質をアップ
歯と口の健康を保つには、自分に合ったケア用品を選ぶことが大切です。まずは歯科で染め出し液を使って磨き残しをチェック。どんなところが磨けていないか把握し、医師のアドバイスを受けながら道具の使い方を学んで、普段のケアを見直してみましょう。
電動歯ブラシ ブラシが細かく振動。磨きたい部分に当てるだけで、短時間で、効率的に磨けます。普通の歯ブラシでは磨き残しの多い、歯の裏側・歯と歯茎の境目などにも効果的。長時間同じ部分に押し当てると歯や歯茎に負担が掛かる場合もあるので、少しづつ動かしながら使うのがコツ。普通の歯磨きとの併用も。
デンタルフロス 糸状の製品で、歯ブラシでは落としにくい歯と歯の接触部の汚れをかき出します。歯間は虫歯になりやすい部位。1日1回は習慣にしたいケアです。
歯間ブラシ 歯茎と接する歯と歯の隙間に有鉤。小さなブラシを差し入れて歯垢をかき出します。
歯肉溝や歯周ポケットの中など、ホームケアでは落とせない汚れもあります。3カ月に一度は、歯科でのプロフェッショナルケアを受けることも忘れずに。”ホーム”と”プロ”の両輪で質の高いケアを実現しましょう。
2024.8 新聞(さりお)に投稿しました
★教えて!ドクター★始めよう予防歯科 No.9
成長の節目節目で見直したい歯磨き 仕上げ磨きもプロに学んで脱・自己流
夏休みは、お子さんの日頃の歯磨き方法を見直す絶好の機会。時間があるときに、親子で一緒に正しい歯磨きの方法を学んでおきませんか。
歯の生えはじめから幼児期、永久歯が生えそろう小学生のころ、親知らずが生えそろう10代後半と、成長につれ口の中の状態は変化していきます。乳歯の生えはじめのころは指にガーゼを巻いて歯をなでるように、永久歯への生え替わりで乳歯がぐらぐらしているときは特に汚れがたまりやすいため、こまめにしっかりとなど、その時々で適切な歯の磨き方も変わってくるのです。
小学校低学年までは、大人が仕上げ磨きをして、磨き残しがないか確認しましょう。乳歯のころからデンタルフロスを使うのもお薦めです。フロスを使うと歯と歯の間の隙間が広がるのでは?と心配される方もいますが、むしろ隙間があるほうが将来永久歯が生えるスペースをしっかり作ることができます。
年齢はもちろん、歯並びなどの口の中の状態により、適切な歯磨き方法は千差万別。磨き方が今のお子さんの口の状況に合っているか一度歯科で確認を。上手な仕上げ磨きの方法もプロに教えてもらいましょう。
健やかな成長に欠かせない歯磨き習慣。節目節目で見直しながら、生涯にわたる財産にしていきたいですね。
2024.6 新聞(さりお)に投稿しました
★教えて!ドクター★始めよう予防歯科 No.8
自分の歯を長く保つために定期的に「かみ合わせ」の調整を
歯は長年使っているうちにすり減ったり、歯周組織が衰えたりして、全体のかみ合わせにズレが生じる場合があります。
かみ合わせが悪いと、一定の歯に過重な負荷がかかって歯が動く、動くことでダメージを受けた歯ぐきに細菌が入って炎症が起き、骨がとけてしまうなど、さまざまな悪循環を引き起こします。かみ合わせによるダメージを「咬合(こうごう)性外傷」と呼び、歯周病とともに歯が失われる原因のひとつです。また、顎関節に疲労がたまり、顎や頭が痛くなったり、口が開けにくくなったりする「顎関節症」に悩まされる方もいます。
かみ合わせのコントロールは自分ではできないため、歯科での調整が必要です。歯科では、まず全体の状態を見て、一定の歯や顎関節に負荷がかかっていないかチェックします。「歯が浮いた感じがする」などの自覚症状があれば医師に伝えましょう。
かぶせや詰物などで歯の高さを調整する方法や、隣の歯同士を連結して力を分散させる「暫間(ざんかん)固定」という治療法で、かみ合わせを整えていきます。調整しても違和感があるようなら、しっかり医師に伝え、納得のいく説明を聞きましょう。歯を長く健康に使うためにも、定期的にかみ合わせの調整を受けることをお勧めします。
2024.4 新聞(さりお)に投稿しました
★教えて!ドクター★始めよう予防歯科 No.7
自分の歯を長く健やかに保つために細菌と力、2つのコントロールが鍵
歯が失われる主な原因は、細菌による炎症で引き起こされる歯周病や虫歯と、加齢やかみ合わせの不具合などで一定の歯に負荷がかかり、歯がもろくなることの2つ。
予防歯科では、これらの要因を改善し、歯の欠損を未然に防ぐことに注力しています。具体的には①細菌のコントロール②力(かみ合わせ)のコントロール、2つのコントロールが鍵となります。
①細菌が増殖しにくい環境を保つ
細菌のコントロールは、歯科での定期的なプロケアと自宅でのセルフケアの両輪で細菌が増殖しにくい環境をキープします。特に歯周病は、糖尿病・動脈硬化・アルツハイマー型認知症などへの影響も言われており、全身の健康のためにもケアが欠かせません。
②かみ合わせを調整し、負荷を改善
一方、力のコントロールは自分ではできないため、歯科での調整が必要。歯周組織(歯茎・骨・歯根膜)がもろくなると、荷重がかかった時に歯がグラグラ動き始め、移動します。持続的な力が継続的に加わると、すり減ったり、割れたりすることがあります。また、顎(がく)関節に疲労がたまり顎関節症につながることも。
さらに歯が動くことで歯周ポケットが深くなり、歯周病のリスクも高くなります。かみ合わせと歯周病は深く関わっているのです。次回はかみ合わせの治療について詳しく紹介します
2024.2 新聞(さりお)に投稿しました
★教えて!ドクター★始めよう予防歯科 No.6
冷たい物が歯にしみる「知覚過敏」 放置すると歯が折れてしまうことも
冷たい食べ物や飲み物が歯にしみる、歯磨きをするとピリッとした痛みがはしるなどの症状がある「知覚過敏」。歯周病やかみ合わせの不具合、不適切な歯磨きなどでエナメル質が削られ、象牙質がむき出しになることで起こります。象牙質には歯髄(神経)とつながる象牙細管が無数にあり、ここに刺激が伝わることで痛みが出るのです。
徐々に進行していき、楔(くさび)状に歯が削られていくことから「楔状欠損」とも言われます。虫歯と違い、刺激がなければ症状がおさまるため、放置している人も少なくありません。
しかし、一度欠損すると元には戻らず、長年放置していると歯がもろくなり、おので木を倒すごとく、歯がポッキリ折れてしまうことも。また、痛みを避けようと歯磨きがおろそかになって歯周病や虫歯を誘発することもあります。
初期であれば、象牙細管に刺激が伝わらないよう、欠損部分にスポンジで薬を塗布してコーティングする簡単な治療で済みます。進行すると、詰めたり、神経の治療が必要になる場合も。また、歯周病やかみ合わせなどの根本原因を治療して、これ以上の進行を防ぐことも大切です。知覚過敏の症状であれば一度歯科でみてもらいましょう。
緊急事態宣言解除後における当院の対応(2021.11)
2021年には2回の新型コロナウィルス感染症による緊急事態宣言が発令されました。
11月より、緊急事態宣言が解除され、全国的にも感染者数の減少がみられますが、まだまだ気を緩めず第6波の感染拡大に備えましょう。
当院では今まで同様、充分なウィルス感染症対策を引き続き講じて参ります。
当院での感染症対策
2023.12 新聞(さりお)に投稿しました
★教えて!ドクター★始めよう予防歯科 No.5
親しらずの周りが痛む、腫れる・・・繰り返す「智歯(ちし)周囲炎」
季節の変わり目になると、親知らずの周りの歯茎がうずいたり、腫れたり・・・こんな経験ありませんか。
「親知らず(智歯)」は20歳前後に生える最後の永久歯。あごが小さくスペースが十分にないと、斜めに生えたり、歯茎に一部が埋もれたままだったり、まっすぐ生えてこないことが多々あります。すると、歯ブラシでは汚れが落としきれず、ばい菌が増殖。疲れや寝不足、風邪などで抵抗力が落ちると、痛みや腫れなどを伴う「智歯周囲炎」を引き起こすことがあります。
治療は、炎症が起きている部分を洗浄して、薬で痛みや腫れを緩和します。ただ、そのときは症状が治まっても、また抵抗力が落ちると炎症を繰り返すため、状態によっては親しらずを抜くことを検討します。
抜歯は、痛みや腫れなどがおさまって、体の元気を取り戻してから。生え方や歯の根の形によっては、抜歯で血管や神経を傷付けてしまう恐れもあるため、レントゲンやCTで状態をしっかり確認する必要があります。まずは設備の整った歯科医院で相談しましょう。
特に将来出産を考えている女性は、妊娠中にしんどい思いをしないためにも、早めに検討されることをお勧めします。
2023.10 新聞(さりお)に投稿しました
★教えて!ドクター★始めよう予防歯科 No.4
歯ブラシで落とせる汚れは約60% 歯間や歯の根の磨き残しに注意
虫歯になりやすいのは、奥歯の咬み合わせの溝、歯間(歯と歯が隣同士接触しているところ)、根面(こんめん)。根面は、加齢とともに歯茎が下がって歯の根が露出した部分。根にはエナメル質がないため歯垢(しこう)が付着しやすく、歯ブラシも当たりにくいため磨き残しが多い部分です。
歯ブラシで落とせる汚れは約60%。ブラシ以外の道具も活用し、磨き残しをなくしましょう。例えば、朝・昼・晩3回歯ブラシで磨くより、朝は歯ブラシ、昼は食べかすも一緒に落としてくれる歯間ブラシ、夜は歯ブラシとデンタルフロス(糸ようじ)を併用するのがお勧め。時間がない昼は、洗口剤(うがい薬)で洗い流すだけでもOKです。
適切な歯磨きの仕方は人によってさまざま。まずはいつもの歯磨きで磨き残しがどこにあるか歯科で確認し、その上で正しい磨き方や歯間ブラシ、デンタルフロスの使い方を教えてもらいましょう。虫歯予防には、自宅でのケアに加え、約3カ月に一度、歯科でプロフェッショナルクリーニングをしてもらうことが効果的です。
😊虫歯予防 5つのポイント😊
①寝る前の歯磨き
②歯ブラシ以外の清掃器具
③フッ素入りの歯磨き剤・洗口剤の使用
④糖分や炭水化物の取りすぎ、食事回数に注意
⑤歯科での定期的なメンテナンス(健診)
2023.8.11 新聞(さりお)に投稿しました
★教えて!ドクター★始めよう予防歯科 No.3
受験生は虫歯になりやすい?! ”ながら食べ”に要注意
虫歯とは、歯の表面で増殖した細菌が酸を出し、歯のカルシウムを溶かしてしまう状態を言います。飲食によって糖分が口に入ると、それをエサにして菌の増殖が進んでいきます。
中高生のお子さんに多いのが受験期の虫歯。夜食や間食など、勉強中の”ながら食べ”で糖を摂取し続けることで口腔内が菌の温床になり、虫歯が進行してしまうのです。
また、スポーツドリンクをよく飲むというお子さんもいますが、これも糖分が多く含まれているため、続けて摂取していると菌が増殖する原因になります。
増殖を抑えるには、糖分が口に含まれている時間を短くし、プラーク(歯の表面にくっついた菌の塊)を落とすことが大切。歯ブラシが届きにくい歯と歯の間に虫歯ができることも
多いので、デンタルフロスや歯間ブラシによるケアも1日1回は行いましょう。
時間がとれる夏休みは歯科検診を受ける良い機会。歯のクリーニングはもちろん、フッ素を塗布して歯の質を高めたり、ごく初期の虫歯であれば痛みの少ないレーザー治療を行う
こともできます。受験期を健やかに過ごすためにも、まずは口の状態をチェックして虫歯の芽をつんでおきましょう。
2023.6.16 新聞(さりお)に投稿しました
★教えて!ドクター★始めよう予防歯科 No.2
口の老化が全身の衰えにつながる?! まずは歯科でチェックしてみよう
食べこぼしが増えてきた、むせることが多い、食欲が低下してきた、滑舌が悪くなってきた・・・。
口の老化が進んでいるサインかもしれません。加齢により、本来の機能が低下しつつある状態を『フレイル』と言います。
フレイルは些細なトラブルから始まり、坂道を転がるように進行していきます。オーラルフレイル(口のフレイル)を放置すると、食べる機能の衰えはもちろん、誤えん性肺炎、
低栄養、全身の筋力の低下などにつながり、要介護状態に進む可能性も。しかし一方で、フレイルを早く見つけ、適切なケアやトレーニングをすれば機能の維持・回復が期待できます。
そこで欠かせないのが歯科での定期的なチェックです。問診と口腔内の診察で現在の状態を把握し、必要なケアや治療をすることで健やかな状態に戻していきます。
歯科でのプロによるクリーニングを受けると、お口の中がスッキリし、気持ちがリフレッシュするという利点も。ご自分でも普段の歯磨きを頑張ろうという意欲も湧いてきます。
自分の歯で美味しく食べられる、口元を気にせず楽しく会話できるー口の健康は生き生きとした毎日に欠かせないもの。
オーラルフレイルを予防することは、全身の健康を保つことにつながります。
しばらく歯科に行ってないという方、まずは一度プロの目で現在の状態をチェックしてもらいませんか。
新聞に投稿しました
★教えて!ドクター★始めよう予防歯科 No.1
歯周病、虫歯を未然に防ぐ定期的な歯科健診を新習慣に!!
災害に備えて対策をするように、歯科の分野でも将来起こりうるリスクに備えてあらかじめ対策をしておく「予防歯科」への関心が高まっています。痛くなってからではなく、普段から定期的に歯科で口の中の状態をチェック。細やかにケアをすることで、歯周病や虫歯などを未然に防ぎ、自分の歯を長く健やかに保とうという考えです。
「歯周病」は糖尿病や心臓病などの要因の一つになることでも知られています。歯周病菌は歯と歯茎の境目で増殖。それが血管に入ると全身を巡り、さまざまな病気を引き起こす可能性があります。
口の健康を保つことは、全身の健康を保つことにもつながるのです。
菌の増殖を抑えるには、プロによる定期的なクリーニング(プロケア)が必須。歯ブラシが届かない歯周ポケットの菌を専用のレーザーなどを使って除去していきます。合わせて自宅でのケアも不可欠ですが、歯の質・年齢・歯並びなどによって方法はさまざま。”磨いたつもり”にならないよう、歯科では一人一人に合わせた適切なホームケアもサポートします。
健診の目安は3カ月に一度。定期的な歯科健診を習慣にして、歯周病・虫歯を防ぐことはもちろん、健やかな体づくりを目指しましょう。
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